眠れない夜。かゆみで体をかきむしり、シーツに血がにじんでしまうことも、朝起きて布団には皮膚のカスが落ちていることもありますよね。
朝、鏡を見たくなくて、自分を責めてしまうこともある。人の視線が気になって、長袖やマスクで隠す日々。「なんで自分だけ…」そう思ったことがあるのは、あなただけではありません。
アトピーは見た目だけの問題ではありません。実は、研究でも「アトピーの人は睡眠の質が下がりやすい」「ストレスや不安を感じやすい」と報告されています。心と体がつながっているからこそ、かゆみが強まると気持ちまで落ち込みやすくなってしまうんです。
でも、ここで覚えていてほしいことがあります。アトピーは“波”のある症状だということ。つらい時期もあれば、少し落ち着く時期もある。だから、「良くなったり悪くなったりを繰り返すのが自然なんだ」と知っているだけで、気持ちが少し楽になるはずです。
そして、完璧に治すことを目指すよりも、今日「少しでも眠れた」「今日は笑えた」という小さな一歩を大切にしてほしいのです。
そうなるために、夜の痒みを改善していくための内容をお伝えします。まずは、なぜよ夜寝ているときに痒みが強くなってしまうのか?
1. 体内リズム(サーカディアンリズム)の影響
-
夜になると 副交感神経が優位 になり、血流が皮膚表面に集まりやすくなります。そのため皮膚の温度が上がり、かゆみを感じやすくなります。
-
また、夜は コルチゾール(抗炎症ホルモン) の分泌が低下します。昼間より炎症が抑えにくくなるため、かゆみが強まります。
2. 皮膚バリア機能の低下
-
夜は 皮膚の水分量が減少 しやすく、乾燥が進みます。乾燥は神経を刺激しやすくするため、かゆみの悪化につながります。
-
また、睡眠中は 汗や寝具との摩擦 で刺激が加わりやすいのも要因のひとつです。
主にこういったことが原因として考えられます。では、どのように対策を行うのか?をご説明しますね。
対策① 体内リズムの影響について
夜はどんな人でも副交感神経が優位になります。このリズムは変えられません。ここで問題なのは日中に交感神経が優位に傾き、そこから一気に副交感神経が優位になってしまうと、急激な変化によって症状を強く感じてしまいます。
そのために、日中にストレッチや、深呼吸をして体が休まる状況を作ることをお勧めしています。
上半身は首や肩甲骨が動くストレッチ。下半身は股関節周辺の筋肉と、ふくらはぎの筋肉に刺激が入るものを選んでみてくださいね!
対策② 皮膚バリア機能の低下について
肌のバリア機能が正常に戻るまでには、さまざまなことを克服して肌を強くしないといけません。ですが、入浴の仕方を変えるだけで夜の痒みは、いつもの痒みより軽減されます。
具体的には
1、シャワーのみにする。
2、固形石鹸で首・肘・鼠径部(陰部)など匂いがみになることろのみを洗う。また泡立てネットで柔らかい泡を作って擦らずに洗ってください。※それ以外の部位は洗わなくていいです。
3、ゴシゴシ体を拭かずに叩くように「ポンポン」と拭く。
湯船に長く浸かることで肌がふやけてしまい、体内の水分が蒸発しやすくなります。そうなると入浴後の乾燥を強めてしまい、夜の痒さにつながります。
対策③ 爪のケアを徹底する
最後は爪を綺麗に整えることです。就寝中は意識がなく、気をつけようと思っても掻いてしまいます。なので爪を短く切り、爪やすりで表面をなめらかにしてください。
その他には綿の手袋をつけて寝るのもお勧めです。
寝ている間に肌をかき壊してしまうと、肌の回復が遅れてしまいます。こうした日頃のケアによって肌が再生されれば、悩みが少なくなってきますので取り組んでみてください。
大船エール整骨院
荻野俊