最近は、湿度も高く台風一号も近づき体調を管理するのも大変ですね。

今回は、今の時期増えてくる「頭痛」についてです。

実は頭痛は日本人の約３人に１人の割合で持っていて今や国民病とも言われています。

なんとなくでほおっておく方や、病院に行っても原因不明で困っている方が多いのも事実です。

しかし、頭痛は「たかが頭痛」ではなくその影響は大きいものです。

実際、「片頭痛」の方を２２の疾病における日常生活に対する重要度でみると、７段階中の支障度の一番高い７に当てはまります。

程度にもよりますがひどい場合は日常生活も困難なほどです。

そもそもなぜ、頭が痛くなるのか？

頭痛には、原因が見つからないのに繰り返し起こる一次性頭痛、そして、主に脳の病気が原因で起こる二次性頭痛があります。

今回は、一次性頭痛について考えていきたいと思います。

一次性頭痛は頭部にある頭皮や脳を覆う膜、脳に繋がる神経や血管、筋肉などさまざまな組織のいずれかが、圧迫や炎症による刺激を受けたときにおこります。

頭痛になる主な要因

• 環境変化でのストレス増加
• 花粉症等のアレルギー反応
• 梅雨の高湿度
• 低気圧
• 外気とエアコンの効いた室内の気温差
• 明るい場所での光刺激が強い
• 台風による気圧の乱高下
• 寒さによる血行不良

 最近では、コロナ禍をへて「マスク」が原因による頭痛の方も増えています。

それは、自分の吐く息は血管拡張作用がある二酸化炭素を多く含んでいます。

マスクをすることにより、二酸化炭素を吸い拍動性の片頭痛が起こりやすくなります。

また、マスクの紐で側頭筋や胸鎖乳突筋に負荷がかかり首こりや肩こりが生れ頭痛に繋がることもあります。

頭痛の種類と対策

緊張型片頭痛

３大頭痛と言われる症状の中で最も多いタイプの頭痛です。

緊張型頭痛の99％は首に原因があるとも言われています。現在、首こりを誘発する最大の要因はスマホと言われていてスマホ首やストレートネックが緊張型頭痛を引き起こすリスクを格段に高めています。

さらに、猫背や足を組むなど「良くない姿勢」は全て緊張型頭痛の原因となります。

緊張型頭痛チェックリスト

• 頭全体が重く圧迫感がある
• １週間程痛みが続くこともあるがそのうち消える
• じっとしているより動く方が楽
• 風呂や飲酒で楽になる事が多い
• 姿勢が悪いと言われる
• 吐き気などが併発する事が多い

起きてしまったら・・・

首や肩を温めて筋肉の緊張をほぐすのが、即効性の高い解消法です。

そして、１番の予防対策としては、普段から猫背や足を組む癖などの姿勢に気を付ける事です。

片頭痛

緊張型に次ぐ３大頭痛のひとつです。遺伝的要素が強く発症者の男女比は１対４となります。

片頭痛を見極めるポイントは「動くと痛い」です。

原因は多岐にわたり、ストレスや天気、不規則な食事、寝不足等切欠となるトリガーが多いのも特徴の一つです。

このトリガーが三叉神経や自律神経を乱すと、その興奮を抑えようと脳の血管が拡張し炎症が起きる事により片頭痛となります。

片頭痛チェックリスト

• 家族に頭痛持ちががいる
• 吐き気や嘔吐を伴うことがある
• 頭痛の１時間くらい前に視界にジグザグが現れ徐々に広がる
• 頭を下にしたり、階段昇降や歩くだけで痛みが悪化する
• コーヒーを飲むと痛みが少し落ち着く

起きてしまったら・・・

対処法は、安静にして冷やすことです。体を動かすと血行が良くなり痛みが増します。

冷やし方は、首にある太い動脈、頸動脈を一気に冷やして血管を鎮めます。注意したいのが首の後ろまで冷やさない事です。片頭痛と緊張型頭痛を併発している場合は首の後ろを冷やすことで首こりが強くなってしまうこともあるからです。

群発頭痛

男性に発症しやすい謎多き頭痛です。

20代から30代にかけて多く見られるのが特徴です。１年のうちに一定の期間中、連日現れる激しい痛みが、15分から3時間ほど続きます。

眼球の奥裏側や眼球の周囲に激しい激痛が走り、その痛みが側頭部や下あご、歯に広がることもあります。

群発頭痛チェックリスト

• 片側の目がえぐられるように痛む
• 痛すぎてじっとしてられないが、動いても楽にはならない
• 少量の飲酒ですぐ頭痛が始まる
• 年間決まった１～２か月だけ起きる
• 必ず同じ片方が痛む

起きてしまったら・・・

群発性頭痛は発生するメカニズムが未解明の部分が多く市販の薬では効かないことが多いので専門医の受診が必要となります。

頭痛のトリガーは組み合わせると何十通りにもなるのでしっかりと検査し原因の特定が必要となります。

当院では、頭が痛い原因を上記チェックリストの内容や症状を切り分けることにより根本的な原因を、一緒に考える事をから始めていきます。
「首こりがあり頭が痛い」「ちょっと動くだけでも頭痛の辛さが倍増」という方は、基本的対策を行っても症状が続く場合、当院にご相談ください。

大船エール整体院　佐々木