「歩き始めに膝の内側が痛い」「階段を下りる時にズキッとする」「正座がしにくくなった」
このような膝の内側の痛みは、年齢のせいだけで片づけられないことがあります。
膝の内側が痛くなる原因には、変形性膝関節症、内側半月板のトラブル、鵞足炎、内側側副靱帯の炎症、股関節や足首の動きの悪さなど、いくつかの可能性があります。特に中高年以降で多いのが、膝の内側に負担が集中して起こる変形性膝関節症です。
では、なぜ膝の内側に負担がかかるのでしょうか。ポイントの一つが「膝を伸ばす力」です。太ももの前にある大腿四頭筋、とくに膝のお皿の内側にある内側広筋は、膝を安定させながら伸ばすために大切な筋肉です。この筋肉が弱くなると、膝を最後までピンと伸ばしにくくなります。
膝が伸びないまま歩くと、常に少し曲がった状態で体重を受けることになります。すると太ももやふくらはぎの筋肉に余計な力が入り、膝関節の内側に圧がかかりやすくなります。最初は「なんとなく違和感がある」「歩き始めだけ痛い」という程度でも、その歩き方が続くことで、関節の軟骨や半月板にストレスが積み重なっていきます。
さらに、膝が曲がったままになると歩幅が小さくなり、股関節や足首の動きも悪くなります。痛いから動かさない、動かさないから筋肉が落ちる、筋肉が落ちるからさらに膝が伸びない。この悪循環に入ると、O脚のような変形が目立ってきたり、階段や長時間の歩行がつらくなったりします。
大切なのは、痛みを我慢して歩き続けることではありません。まずは「なぜ内側に痛みが出ているのか」を確認することです。膝そのものに原因があるのか、股関節や足首の硬さが影響しているのか、筋力低下や歩き方のクセが関係しているのかによって、必要なケアは変わります。
膝の内側の痛みは、体からのサインです。早い段階で膝をしっかり伸ばせる状態を取り戻し、内側広筋を含めた太ももの筋肉を働かせ、股関節・足首も含めて歩き方を整えることが、将来的な変形を防ぐ第一歩になります。
「まだ歩けるから大丈夫」と思っていても、痛みが続く、腫れる、膝が伸びない、階段がつらい、O脚が進んできた気がする場合は、一度専門家に相談してみてください。
大船エール整骨院 相田









