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モートン病(モートン神経腫)とは?

「足の指の付け根がピリピリ痛む」「歩くと電気が走るような感覚がある」

それはモートン病かもしれません。
モートン病は、足の中足骨の間を走る神経が慢性的に圧迫・摩擦を受けることで、神経が肥厚(神経腫様の変化)を起こし、痛みやしびれを生じる疾患です。女性に多く、特にハイヒールを履く習慣がある人や過去にたくさん履いていた人、足のアーチ構造が崩れている人に発症しやすいです。

病態のメカニズム

足の指に向かう神経は「足底趾神経」と呼ばれ、中足骨の間を走行しています。
この神経は、深横中足靭帯という強い靭帯のすぐ下を通るため、過剰な圧力や摩擦が加わると、靭帯との間で神経が圧迫されやすくなります。

この圧迫・刺激が繰り返されると、神経鞘(しんけいしょう)や周囲の結合組織が肥厚し、神経腫様の腫れを形成します。これがいわゆる「モートン神経腫」です。
特に第3・第4中足骨間に多く発生する理由は、この部位で外側足底神経と内側足底神経の分岐が合流するため、構造的に圧迫を受けやすいことが挙げられます。

主な原因

1.ハイヒールやつま先の狭い靴

・前足部(中足骨頭部)への荷重が増加し、神経が圧迫されやすくなります。

・特にヒール高が5cmを超える靴ではリスクが急上昇します。

2.足の変形(開張足・外反母趾・扁平足)

・横アーチが低下すると中足骨間の距離が広がり、神経が伸展・圧迫されます。

・これにより足底趾神経が靭帯にこすれ、慢性的炎症を生じます。

3.過度なスポーツ負担

・ランニングやテニスなど、前足部に繰り返し衝撃を与える運動は発症リスクを高めます。

4.長時間の立位や歩行

・足底への持続的な荷重により、神経への慢性刺激が蓄積します。

症状

・歩行時の足趾基部(特に第3・4趾間)の鋭い痛み

・「石を踏んでいるような」「靴の中に異物があるような」異物感

・足趾の放散痛・しびれ

・痛みは靴を脱ぐと軽減することが多い

鑑別診断(モートン病と似た疾患)

モートン病は症状が多様で、他の前足部疾患と間違われることもあります。以下の疾患と鑑別が重要です。

疾患名 特徴・鑑別
中足骨頭痛 骨頭部の過剰荷重による疼痛。神経症状(しびれ・放散痛)は乏しい。
中足骨疲労骨折 ランナーなどに多い。限局した圧痛と腫脹。X線やMRIで骨折線を確認。
リスフラン関節症・変形性関節症 関節部の変形や可動時痛が主体。画像診断で関節変化を確認。
足底腱膜炎 かかと寄りの痛みが主体で、足底全体に張り感がある。神経性疼痛とは部位が異なる。
神経根障害(腰椎椎間板ヘルニアなど) 坐骨神経支配領域の放散痛。腰痛を伴う。
糖尿病性末梢神経障害

両側性・対称性のしびれが特徴。血糖コントロールとの関連あり。

モートン病は「限局性の前足部痛+圧迫で放散痛」が特徴であり、これが鑑別上の最重要ポイントです。

予防とセルフケア

  • ハイヒールや先の細い靴を長時間履かない

  • クッション性のある靴・インソールを使用する

  • 足のアーチを保つストレッチや筋トレ(タオルギャザー、足趾じゃんけんなど)

まとめ

モートン病は、神経が構造的に圧迫されて起こる神経障害です。
放置すると慢性化し、歩行やスポーツに支障をきたすこともありますが、早期に原因を取り除けば多くは改善します。
薬や湿布で誤魔化していた症状でも体の状態は変わらないので足の構造と使い方を見直すことが、最も効果的な治療であり予防策でもあります。「足の指の付け根が痛む」「靴を脱ぐと楽になる」という症状があれば、早めにご相談ください。お待ちしております。

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