耳鳴りとは?
耳鳴りとは、実際には音が鳴っていないのに「キーン」「ジー」「ボワーン」といった音を感じる状態です。
音の高さや大きさ、片耳・両耳などの違いはあっても、共通しているのは神経の過敏反応が起きているという点です。
医学的には内耳や聴覚神経のトラブルとして扱われることが多いですが、整骨院の現場では
「首・顎・自律神経の乱れ」に伴って出るケースを多く見ます。
耳鳴りが起こる3つの主な原因
① 首・肩の筋緊張による血流障害
耳の奥には細い血管と神経が密集しており、首・肩まわりの筋肉が硬くなることで血流が滞ります。
特に後頭下筋群・胸鎖乳突筋・僧帽筋などがこると、内耳や脳への血流が低下し、聴覚神経が過敏化して耳鳴りを感じやすくなります。
スマホ首や猫背の人ほどリスクが高いです。
② 自律神経の乱れ
耳の神経は自律神経(交感神経・副交感神経)の影響を強く受けています。
ストレス・睡眠不足・天候の変化などで交感神経が優位になると、
内耳の血管が収縮し、音を「過敏に拾ってしまう」状態になります。
特に「夜や静かな場所で耳鳴りが強くなる」という方は、
副交感神経が働きにくく、体が常に緊張モードになっている可能性があります。
③ 顎関節や姿勢のアンバランス
顎関節と耳は非常に近く、筋膜や神経の走行が連動しています。
噛みしめ・食いしばり・歯ぎしりなどで咬筋や側頭筋が硬くなると、
耳の奥(側頭骨)にストレスが伝わり、耳鳴りやこもり感が出やすくなります。
また、首の角度(ストレートネック)や頭の位置のズレも、顎関節や聴覚系の負担につながります。
整骨院でできる耳鳴りへのアプローチ
耳鳴りは薬での根治が難しいケースも多く、
「整える力=自律神経と血流の回復」を促すことが重要です。
🔹1. 首・肩まわりの筋緊張を解く
後頭下筋群・胸鎖乳突筋・僧帽筋など、
耳や脳に向かう血流を改善するための手技療法を行います。
血流が回復すると耳周囲の圧迫感が軽減し、音の感じ方も変わります。
🔹2. 顎関節・頭部のアライメント調整
噛みしめや姿勢の乱れによる筋膜の歪みを整え、
側頭骨〜下顎〜頸椎の連動性を正常化します。
頭の位置(重心)が正しくなることで、耳の神経の負担も減少します。
🔹3. 自律神経バランスの調整
深い呼吸を促す胸郭調整や、
副交感神経を高める頭部リリース(頭蓋骨アプローチ)を行い、
体を「リラックスできるモード」に導きます。
ご自宅でできるセルフケア
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首の温め:ホットタオルで首の後ろを5分温めることで血流を促進。
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深呼吸と睡眠改善:就寝前に5回ゆっくり呼吸。呼吸が浅いと自律神経が乱れます。
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噛みしめ予防:口を軽く開けて舌を上顎につけ、リラックスした顎の位置を意識する。
まとめ
耳鳴りは「耳の異常」ではなく、
体のサインとして現れているケースが多いです。
血流・姿勢・神経のバランスを整えることで、
「音に敏感な身体」から「音を受け流せる身体」へ変えていくことが可能です。
大船エール整骨院では、
耳鳴り・めまい・頭痛・顎関節症など自律神経由来の不調に対して、
筋肉・血流・姿勢・神経の3方向から根本改善を行っています。









